そんな時はカラダの露(ツユ)払いをして、すっきりした気分で梅雨の情緒を味わいましょう。
■体が湿気るって?■
連日の長雨で大気の湿度が高くなる頃、アジサイは色鮮やかな姿を見せ、カエルは喜びの歌を合唱します。田植えを終えたばかりのお百姓さんはこの時期の長雨に稲の成長をたくすことでしょう。
けれど中には、湿度が高まるにつれ体の中までジメジメと湿気てしまう人がいます。
□体が重い
□だるい
□頭が重くてふらふらする
□胃や腹が張る
□食欲不振
□口が甘いまたは粘る
□痰が多い
□便がゆるい(泥状便)
□手足が冷える
□顔や手足がむくむ
□関節や筋肉が動かしにくい
〜更にひどくなると
□関節が痛む(膝、腰、踵、肘、肩など)
□神経痛やリウマチがひどくなる(重く張った鈍い痛み)
□皮膚がただれたりジュクジュクする(アトピー性皮膚炎の悪化など)
□喘息発作
などがみられることもあります。
これらの症状が見られるとき、漢方では体の中に不要な水分が過剰に停滞していると考えます。そんなときはカラダの中を除湿すると体調が良くなります。
■どんな人が湿気やすい?■
普段、胃腸が弱いと感じる人は湿気やすいタイプと言えます。
漢方では
【肺(大腸)、脾(胃)、腎(膀胱)】を体内の水分運行に関係する臓腑ととらえます。中でも消化機能をつかさどる
【脾】はドライな爽やかさを好み、ジメジメした湿気が大の苦手です。体質的に脾(消化機能)の弱い人は、天候や湿気の影響をもっとも受けやすいタイプといえるでしょう。
また、
□夏の間疲れやすくゴロゴロと過ごしてしまう人、
□食欲がわかず夏やせしてしまう人もこのタイプに含まれます。
※東洋医学でいうところの【脾】は、西洋医学の解剖学における脾臓と同一ではありません。
■梅雨の養生〜カラダの除湿■