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Q & A

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〜・〜・〜 M子さんの場合・女性37歳、藤枝市、習慣性流産 〜・〜・〜

 取り立てて健康についての悩みはなかったけれど、結婚後に流産を繰り返したので不安になり、赤堀薬局を訪ねました。病院へは行きましたが、ホルモン剤はいやだったので西洋医学的な不妊治療はしませんでした。友達が漢方で妊娠したと聞いたので、自分も身体にやさしい漢方で体調を整えてみたいと思ったのがきっかけです。
 最初に驚いたのは、習慣性流産という子宮の悩みなのに、先生からは月経痛や生理周期の話を超えて、婦人科とは関係なさそうな事を多く尋ねられた事です。(尿の回数や便の状態など)それは全身の状態を改善することが習慣性流産の克服につながるから、だったのですが、実際に分かったのは自分が出産できてからです。
 私はどちらかといえば冷え性で疲れやすく、頑丈なタイプではありません。それでも病気をするわけではなかったので、結婚前は特に治療の必要性は感じませんでした。
 先生によると、私の習慣性流産は「血が足りないこと、夜中にトイレに起きたり腰痛持ちで歩くのが嫌いなこと、生理前の胸の張りが強いことやイライラすると怒りたくなってしまうこと」と大きな関係があったことです。
 私は最初、胸の張りは女性ホルモンがたっぷりある証拠だと思っていたのでちょっと納得が行きませんでしたが、漢方薬を飲んでいるうちに爽快な気分になり、いつの間にか疲れが減っていきました。
 36歳の誕生日を迎える頃、一週間ほど高山に旅行へ行きました。妊娠しているつもりはなかったので、先生に高山病対策の漢方薬を見つくろってもらいました。旅行中は皆が頭痛やだるさを訴える中、なんと私だけが貧血にも関わらず元気に歩き回れました。これは快挙です。山頂で大便をした時はさすがに頭がくらっときましたけど。(笑)で、帰ってきて生理が遅れていたので、旅行のせいかもしれないかもしれないと思いつつも市販の妊娠判定をしてみたら…妊娠してました!
 計算すると、旅行の出発前に授かった子でした。びっくりしました。その後は胎児が健やかに育つようにと、妊娠中も大丈夫な漢方を飲みながら無事出産しました。
 今、子育ては大変ですが、この苦労は愛しい我が子がいてこそです。今では母乳の出も最高によくなり、私の肌もピチピチに潤ってます。
 先生、ありがとうございました。この幸せを、今、悩んでいる多くの女性にも経験して欲しいです。漢方薬は効きました。→♪赤堀薬局より♪

*かかった薬代→ 妊娠準備期:一ヶ月…約1万9千円
             妊娠中:一ヶ月…約2万2千円
             授乳期:一ヶ月…約8千円

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜  赤堀薬局より  〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

M子さん、子育てでお忙しい中を投稿ありがとうございます&ご出産おめでとうございます。愛らしいところがママによく似たとても愛らしい元気な赤ちゃんですね。
 M子さんの妊娠前の体質は中医学的に分析すると【血虚肝鬱】【腎陽虚】となります。

 ★【血虚】は厳密にいうと、西洋医学の貧血とイコールではありません。赤血球数や血色素量の不足(いわゆる貧血)はもちろん血虚と見ますが、血液検査で異常値が認められない場合でも全身の血液量が相対的に不足している状態などは血虚と考えます。
 →【血虚】の人は顔色に血の気がなく、皮膚のかさつきや髪のぱさつき、唇の荒れ、爪が薄いなどの外見上の特徴があり、ときにめまいや動悸、不眠、手足のしびれなども認められます。

 ★【肝鬱】は肝臓がうつ病になるという意味ではありません。身体の血液が不足し、「肝」の機能が充分に発揮されない状態を指します。
 →【肝鬱】の人は生理周期が乱れやすく、生理前に胸が張ったりついイライラしてしまい、ため息が多くなりがちです。また基礎体温表で高温期がガタガタと乱れやすいのも、【肝鬱】の人の大きな特徴です。

 最後に★【腎陽虚】ですが、中医学では妊娠・成長・老化等のエネルギーは「腎」に蓄えられると考えます。「腎」は生命のもっとも根本的なエネルギーです。
 →【腎陽虚】の人は寒がりで足や腰がだるくなりやすく、頻尿または夜間尿があり、ときにむくんだり、歯が弱かったり、中耳炎や耳鳴り等の耳のトラブルになやまされる事もあります。

 M子さんは習慣性流産でお悩みとのことでした。このお悩みの解決には、胎児が元気であることと、子宮が胎児に居心地の良い状態であることが不可欠です。「腎」のエネルギーを高めることで妊娠力を底上げし、血を増やし「肝」の働きをのびやかに整えることで、子宮・卵巣の状態を改善してや胎児の成長を守ります

 M子さんには妊娠準備期に【参茸補血丸(さんじょうほけつがん)】、【六味丸(ろくみがん)】、【星火逍遙丸(せいかしょうようがん)】をその都度、身体の状態と生理周期を考え合わせて、量を加減しながら服用していただきました。※この手法は周期療法とも呼ばれています。
 M子さんが漢方薬を服用し始めて妊娠するまでは約1年でした。

 M子さんの場合、特に気を付けたことは妊娠中のケアでした。妊娠判定で陽性が出た後も体調の変化を見守りながら、「腎」の力を高め身体を温めると同時に胎児に力を与える【双料参茸丸(そうりょうさんじょうがん)】、ストレスが子宮に刺激を与えないように【星火逍遙丸(せいかしょうようがん)】を服用していただきました。
 出産直後には尿閉や浮腫(むくみ)を起こし、その後母乳のトラブルに見舞われ、やや高齢ということもありましたので、現在は母胎の回復を早めよい母乳を出すために【婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)】と【星火逍遙丸(せいかしょうようがん)】を続けていただいております。
 妊娠・出産は女性にとっても大きな出来事です。それだけに、妊娠準備期から出産後の授乳期を含めた貴重な時間を大切に過ごしていただきたいと思います。


〒426-0025 静岡県藤枝市藤枝4丁目1-2 漢方の赤堀薬局

店舗写真・漢方薬以外の写真素材はPhoto素材『Harmony』のものを使用しています

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