★「シェーグレン症候群」ってなぁに?
「口や目がかわく」
「口がネバネバする、目がゴロゴロする…」
「なんだか疲れる…」
それは気のせいだとか、病気でないなんて思われがちですが、
ときに”シェーグレン症候群”という病気が原因となっていることがあります。
シェーグレン症候群の症状はさまざまで、個人差が非常に大きいことが
特徴です。
◆特徴的な症状
◆その他の症状
●唾液腺のひとつである耳下腺に炎症がおこり、
耳の下あたりが腫れることがあります。(耳下腺の腫れ)
●輪の形をした紅い皮疹が体に出現することが
あります。(輪状紅斑)
●寒さなどが原因で指先が白くなった後に赤み
(〜紫色)を帯び、冷えやしびれ、痛みを伴うことも
あります。(レイノー現象)
●息切れ・発熱・毛が抜ける・夜間の頻尿・紫斑・
日光過敏が現れたり、疲労感・記憶力低下・
頭痛やめまい、場合によってはうつ傾向が
見られることもあります。
◆合併症

シェーグレン症候群は、単独で発病する場合と膠原病を合併して発病する場合がありますが、中でも関節リウマチに合併する事が多く、その場合はリウマチの症状に乾燥症状を合わせて発症します。
また時に、皮膚血管炎、関節炎(全身エリテマートデスに類似)、間質性肺炎、間質性腎炎、慢性甲状腺炎、末梢神経炎、肝機能障害、さらには稀に悪性リンパ腫を併発する重篤な例もあります。
★どうして乾くの?
◆免疫システムの異常
シェーグレン症候群は「自己免疫疾患」のひとつです。
体に備わる免疫システムに異常が生じ、自分自身を
ターゲットに攻撃するようになってしまった病気ですが、
その原因はまだ完全には解明されていません。
また、免疫異常に遺伝的要因、ウィルスなどの
環境要因、女性ホルモンを加えた4つの要因が
複雑に関連し合っているとの説や、ビオチン欠乏症が関与するとの説もあります。
◆乾きのメカニズム
シェーグレン症候群では、異常な免疫システムが自分自身の睡液腺や涙腺を
攻撃してしまいます。その結果、睡液腺と涙腺では慢性的な炎症が起こり、それ
らの機能が低下します。次第に睡液や涙の分泌量は低下し、乾きを訴えるように
なります。
★もしもシェーグレン症候群になってしまったら
◇日常生活を工夫しましょう◇
■やわらかいブラシを使って歯や下を清潔に保ちましょう。
虫歯を予防することも大切です。
■食事のときはよく噛みましょう。
■外出時は水分や目薬を携帯すると便利です。
潤いを迅速に補充してくれるハーブティ ”百潤露”がおすすめです。
百潤露はパウダー状なので持ち運びにも便利です。

■部屋の温度に気をつけ、保湿を心がけましょう。
■石けんと熱いお湯での入浴は控えめに。
■気分転換をして、ストレスを溜めないようにしましょう。
■強い日差しを避けながら、適度に体を動かしましょう。
■たっぷりの睡眠を心がけましょう。
〜睡眠は潤いの栄養です。

■食べ物が飲み込みにくい時は、温度に気をつけてあんかけなどでとろみをつけたり、やわらかく煮たり、一口大に切るなど、調理にひと工夫するとよいでしょう。ゼリーやプリン、豆腐、茶碗蒸しなどの飲み込みやすい食品もおすすめです。
■食材は栄養のバランスを考え、体に潤いを増してくれるものを選びましょう。潤す食材は コチラ
…ひとりで悩まないでください…

シェーグレン症候群は、長期にわたり慢性的に経過
する病気です。臓器に病変が及ぶ頻度は少ないの
ですが、自己免疫疾患ということで悩みや不安を
ひとりで抱えてしまうことがあるかもしれません。

不安などのストレスは病気の経過にもよくありません。
病気について悩みを打ち明けられる医療機関や
仲間がいるとよいですね。
★シェーグレン症候群の治療について
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